子育て・仕事・両親4人の介護・看取りと続き、毎日慌しく日を送ってるうちに還暦を迎えていました。
縁あって60の手習いで武田双雲先生に師事できる事になりました。楽しく書道教室に通っているうちに書が生活の中心となり級・段と進み師範まで習得できました。
まだまだ書道の入り口に立ったばかりですが、教える事で生徒さんたちと共に書の道を歩んでいきたいと思っております。
父は高校の書道教師を長年勤め、定年後は88歳まで書道塾を主宰していました。特に父から書を教わったことはありませんでしたが、墨の香や筆など書の世界に囲まれていました。
今振り返ると、日展などの書道展によく連れて行ってもらったので、「書をみる目」が自然に養われていったのかもしれません。父が遺してくれたものは書道道具だけではないことに今になって気づき、父の有り難みを感じております。
父と同じく米寿まで、いや白寿まで現役でありたいと願っております。
(2014年11月記)